◎ブルガリア代表は20年近くサッカー欧州選手権の出場権を獲得できていない。
2023年11月16日/ブルガリア、首都ソフィアの国立競技場前、サッカーサポーターと機動隊(Zsolt Szigetvary/MTI/AP通信)

ブルガリアのサッカーサポーター数千人が16日、首都ソフィアの国立競技場近くで機動隊と衝突した。

サポーターたちはサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)の予選ブルガリア対ハンガリー戦に先立ち、サッカー連盟の責任者と代表監督に辞任を要求した。

現地メディアによると、サポーターたちはキックオフの数分前から花火、石、ペットボトルを機動隊に投げつけ始めたという。

機動隊は放水砲で応戦。暴徒化したサポーターを打ち負かした。

地元テレビ局は消防当局者の話しとして、「サポーター20人以上と警察官5人が負傷した」と伝えている。4人のサポーターが重傷を負い、病院に緊急搬送された。

警察は暴動に関与したとされる約40人を拘束。花火、信号拳銃、鉄パイプ、その他危険物を押収した。

サポーターは16日の試合を無人の国立競技場で行うというサッカー連盟の決定に激怒し、シュプレヒコールを上げた。

連盟はサポーターが暴徒化し、ケガ人が出る恐れがあるとして無観客試合を決断した。

報道によると、競技場周辺には機動隊員約1600人が緊急配備されたという。

ブルガリア代表は20年近くユーロの出場権を獲得できていない。

同代表は10月にアルバニアとリトアニア代表に屈辱的な敗戦を喫した。サポーターはこの結果に憤慨し、全国的な抗議デモを呼びかけ、成績不振の原因は連盟の責任者と監督にあると主張。辞任を要求してきた。

16日の試合はブルガリア2ー2ハンガリーで引き分け。ブルガリアはグループGで最下位の5位に沈んでいる。

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