◎逮捕された10人のうち1人は首都サンサルバドルの現職警察官。もう1人は元警察官であった。
2022年4月17日/エルサルバドル、首都サンサルバドル(Getty Images/AFP通信)

エルサルバドルの警察当局は14日、人身売買に関与したとされる組織を摘発し、現職警察官を含む10人を逮捕した。

それによると、この組織は米国への移住を目指す移民から1人当たり1万2000~1万5000ドルを搾取していたという。

逮捕された10人のうち1人は首都サンサルバドルの現職警察官。もう1人は元警察官であった。

警察はサンサルバドル、西部サンタアナ、東部サンミゲルの拠点を一斉捜索。車両4台と携帯電話数十台を押収したとしている。

人身売買組織はトラックなどで使って移民をグアテマラ→メキシコ→米国に送っていたとされる。

地元メディアによると、警察は費用を支払った移民33人の告発を受け、捜査を開始したという。

エルサルバドル政府は米国への移住を希望する移民が急増する中、斬新な措置で注目を集めている。先月末には移民の入国および国外流出を抑制する取り組みの一環として、57カ国の旅行者から1130ドルの入国税を徴収するようになった。

航空当局はこの税金が移民を抑制するためのものであるかどうか明言していない。移民の多くはビザ要件の緩いニカラグアに渡り、そこを経由して米国南部を目指す。

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