◎双方の死者は1万人近くに達し、今も増え続けている。
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は1日、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの紛争により、ジャーナリスト34人が死亡したと明らかにした。
RSFは双方が戦争犯罪を犯した可能性があると非難し、国際刑事裁判所(ICC)にジャーナリストが死亡した経緯を調べるよう要請した。
またRSFはイスラエル軍のガザ地区に対する空爆で死亡したとみられるパレスチナ人ジャーナリスト8人と、ハマスによるイスラエル南部への奇襲攻撃で殺害されたイスラエル人ジャーナリスト1人について、ICCに訴状を提出するとしている。
RSF事務局長は声明の中で、「ガザ地区でジャーナリストを標的とした戦争犯罪が繰り返されている」と糾弾。「ICCによる優先的な調査を求める」とした。
RSFがガザ地区のジャーナリスト殺害でこのような訴えを起こしたのは2018年以来3度目。イスラエルは民間人を巻き込まないようあらゆる努力をしているとし、ハマスが住宅地で活動したり、病院の地下に拠点を設置することで民間人を「人間の盾」として利用していると非難している。
双方の死者は1万人近くに達し、今も増え続けている。
イスラエル軍はガザ地区への地上侵攻を部分的に開始したとみられ、民間人が空爆・砲撃・銃撃戦に巻き込まれるリスクがさらに高まっている。
RSFは10月7日の開戦以来、ガザ地区にある50以上のメディア施設が意図的に破壊されたと報告した。