◎77人の内訳はシリア人52人、パキスタン人13人、イラク人5人、トルコ人5人、インド人2人。
北マケドニアの警察当局は28日、南部のギリシャ国境近くで移民77人を保護し、人身売買組織の構成員とみられるパキスタン人7人を逮捕したと発表した。
それによると、移民たちは26日遅くに保護されたという。
警察は付近の住民から「移民とみられる集団が徒歩で移動している」という通報を受け、現場に急行した。
77人の内訳はシリア人52人、パキスタン人13人、イラク人5人、トルコ人5人、インド人2人。ギリシャから北マケドニアに不法入国したとみられる。
警察は人身売買組織の構成員とみられるパキスタン人7人を現行犯逮捕した。
地元メディアによると、北マケドニアでこの規模の摘発が行われたのは数カ月ぶり。
移民たちはギリシャへの強制送還を待つ間、南部の国境近くにある収容施設で保護される。
中東・アフリカ・アジアの紛争・貧困から逃れた亡命希望者の一部はトルコからギリシャを経由して北マケドニアに入り、西欧の豊かな国を目指す。
このルートはバルカンルートと呼ばれ、コロナウイルスの入国制限が解除されて以来、利用者が急増していた。
中央政府の統計によると、国境警備隊と警察は今年1~6月の間に、移民による不法入国の試みを5280件阻止したという。その大部分が南部のギリシャ国境で発生し、昨年同期比で43%減となった。
警察は昨年4月から欧州国境沿岸警備機関(Frontex)と連携して国境パトロールを強化している。