◎欧米の選挙監視団は「有権者への脅迫」「投票用紙の改ざん」などの違法行為が散見されたと報告している。
アフリカ東部・モザンビークの都市部で地方選の結果に抗議するデモが行われ、警察官1人と民間人1人が死亡した。地元の権利団体が27日、明らかにした。
選挙管理当局によると、65の市町村で行われた選挙(先々週~先週にかけて実施)は与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)が64市町村で過半数を堅持したという。
欧米の選挙監視団は「有権者への脅迫」「投票用紙の改ざん」などの違法行為が散見されたと報告している。
首都マプトのデモ隊は幹線道路を封鎖し、機動隊に石を投げつけ、タイヤを燃やした。
他の都市でも同様のデモが行われ、機動隊と私服警官は催涙ガスを使用。デモ隊を追い払った。
地元の人権団体によると、警察官はナンプラ州で、民間人は北部ナカラのデモで死亡したという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「ナンプラ州中心部のデモに参加した6歳の子供を含む少なくとも2人が催涙ガス弾で重傷を負った」と伝えている。
しかし、国家警察の報道官は死者が出たという報道を否定。ナンプラ州で60人、マプトで4人、ナカラで6人を公務執行妨害などで逮捕したと発表した。
それによると、マプトの警察本部にはデモ参加者が押し寄せたものの、機動隊が鎮圧に成功したという。
報道官は「デモに参加した市民10人が負傷したと報告を受けているが、死者は確認されていない」と述べた。