◎戦闘は西部の集落近くで15~16日にかけて続き、イスラム過激派とみられる武装勢力が一掃された。
西アフリカ・ニジェールのブルキナファソ国境近くで銃撃戦があり、陸軍兵士6人と武装勢力の戦闘員31人が死亡した。地元当局が17日、明らかにした。
それによると、戦闘は西部の集落近くで15~16日にかけて続き、イスラム過激派とみられる武装勢力が一掃されたという。
ニジェール軍政の報道官はソーシャルメディアに声明を投稿。「陸軍の掃討作戦により、テロリスト31人が無力化された」と書き込んだ。
この戦闘により、陸軍兵士6人が死亡、18人が負傷した。負傷者の容体は明らかにされていない。
ニジェールはサヘル地域において、西側諸国と連携する民主主義国家のひとつであった。米国、フランス、その他の欧州諸国はニジェール軍の支援に数億ドルを費やしている。
しかし、今年7月の軍事クーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領が追放されて以来、西側諸国との関係は悪化。過激派によるテロ攻撃も増加傾向にあるという。
ニジェールは長年、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派と戦ってきた。
今回の戦闘はニジェール、ブルキナ、マリの国境近くで発生。この地域には複数のイスラム過激派が拠点を置くとされる。
今月初めにニジェールのマリ国境近くで発生した過激派による奇襲攻撃では陸軍兵士少なくとも29人が死亡したと伝えられている。
9月末にはブルキナ国境近くの町で陸軍兵士16人が重武装した集団に殺害され、8月中旬には同じくブルキナ国境付近で兵士17人が死亡した。