◎何百人ものマレーシア人がミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国で「良い仕事がある」という求人に騙され、オンライン詐欺やロマンス詐欺などに関与させられている。
「非通知設定の電話に注意」イメージ図(Getty Images)

ペルーの首都リマでインターネットや電話による詐欺に強制参加させられたマレーシア人43人が救出された。地元当局が9日、明らかにした。

マレーシア当局はインターネットや電話などを使った詐欺行為を「マカオ詐欺」と呼んでいる。

ペルー外務省は9日付けの声明で、「警察は7日にリマ郊外の民家を家宅捜索し、犯罪組織の支配下にあったマレーシア人43人を救出した」と述べている。

それによると、43人は犯罪組織の指示を受け、銀行員や公務員になりすましてマレーシアの市民に電話をかけ、銀行の口座番号や暗証番号などを提供するよう求めていたという。

在ペルー・マレーシア大使館は9日、「43人の体調は良好であり、まもなくマレーシアに送還される」と明らかにした。

43人が意図的に詐欺に関与したかどうかは不明。ペルーに入国した経緯も明らかにされていない。

マレーシア政府によると、何百人ものマレーシア人がミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国で「良い仕事がある」という求人に騙され、オンライン詐欺やロマンス詐欺などに関与させられているという。

ペルーのテレビ局は関係者の話しとして、「犯罪組織は家宅捜索に備え、末端の詐欺師(かけ子)だけが逮捕されるシステムを構築している」と伝えている。

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