◎事故は旧市街(オールドハバナ)の中心部にある3階建てアパートで3日夜に発生。13家族が生活していたとみられ、消防が救助活動を行っている。
キューバ・ハバナの旧市街(オールドハバナ)にあるアパートの一部が崩壊し、少なくとも1人が死亡、2人が負傷した。地元当局が4日、明らかにした。
それによると、事故は旧市街の中心部にある3階建てアパートで3日夜に発生。13家族が生活していたとみられ、消防が救助活動を行っている。
国営テレビは関係者の話しとして、「少なくとも2人がアパート内に取り残されているものとみられる」と伝えている。
崩壊の原因は明らかになっていないが、旧市街には老朽化した建物がいくつもある。
ハバナ市長室の報道官は声明で、「このアパートでは54人が生活していた」と明らかにした。
難を逃れた家族は近くの学校に避難した。国営テレビによると、周囲の建物への被害は確認されていない。
ハバナ市民は住居のメンテナンス不足と新しいアパートの建設が遅々として進まないことに不満を抱いている。
中央政府の住宅局は今週、ハバナを含む5州で住宅が800戸不足していると報告した。
キューバ共産党が2020年に公表した統計によると、同国の住宅戸数は約390万戸。このうち40%近くがひどく老朽化し、数年以内に何かしらのメンテナンスが必要と診断されたという。