◎爆発の原因は特定されておらず、当局が捜査を進めている。
ドミニカ共和国のサンクリストバルで14日に発生した爆発事故の犠牲者が28人に達し、その身元確認には多くの時間がかかると予想されている。地元当局が17日、明らかにした。
それによると、亡くなった28人の身元確認には数カ月かかる可能性があるという。
爆発はサンクリストバルの中心部にあるパン工場で発生。従業員の家族や関係者も当局の救助・捜索活動を支援した。
当局によると、これまでに28人の死亡を確認。負傷者は59人にのぼり、その大半が入院中だという。
爆発の原因は特定されておらず、当局が捜査を進めている。
AP通信は当局者の話しとして、「工場の運営体制に問題があった可能性がある」と伝えている。
爆発でパン工場は大破し、近隣の金物屋や家具店なども全焼。消防は24時間体制で消火にあたり、爆発から3日後にようやく鎮火した。
地元メディアによると、亡くなった28人のうち身元を特定できたのは7人だけだという。当局は従業員の家族や友人などにタトゥーや傷の有無などの情報提供を呼び掛けている。
サンクリストバルでこの規模の爆発が発生したのは2回目。陸軍の武器庫で2000年10月に発生した爆発では少なくとも2人が死亡、20数人が重軽傷を負い、近隣住民数千人が避難を余儀なくされた。