◎死んだクジラの背中には古い傷と最近できたとみられる新しい傷があった。
2023年7月31日/香港沖、クジラの死骸を確認する巡視艇(Louise Delmotte/AP通信)

香港の西貢(サイクン)にあるカントリーパークの沖合でクジラの死骸が見つかった。公園を管理する機関が7月31日、明らかにした。

SNSにはこのクジラが7月中旬にこの海域で観光客のボートに近づいていたクジラではないかという投稿が多数寄せられている。

カントリーパークを管理する機関によると、死んだクジラの背中には古い傷と最近できたとみられる新しい傷があったという。

同機関は声明の中で、「人間は自然界とどのように付き合っていくべきか、真剣に考える必要がある」と述べている。

カントリーパーク近くに住む多くの市民が2週間ほど前からこの海域でクジラが目撃されていたことについて、「観光客のボートがクジラの進路を阻み、海岸近くに誘導したのではないか」と疑っている。

同機関は先週、体調約7mのニタリクジラとみられる個体に観光客のボートが近づいているのが目撃されたとする声明を出していた。

また同機関は人間の行動がクジラにストレスを与えたり、ボートのプロペラでクジラにケガを負わせる可能性があると警告した。

同機関はクジラの剖検を行い、死因を特定するとしている。

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