◎国営メディアによると、ミルジヨエフ大統領は他の候補3人を圧倒する見通し。
ウズベキスタンで9日、早期大統領選の投開票が行われる。現職のミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領は名ばかりの候補3人に圧勝することが確実視されている。
同国では4月末、大統領の任期変更などの是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。
これにより、大統領の任期は2期8年から2期14年に変更された。
ミルジヨエフ氏は2期目だが、憲法が改正されれば、これまでの2期はリセットとなり、2026年の任期満了後も最大2回、大統領選に立候補できるようになった。
国営メディアによると、ミルジヨエフ氏は他の候補3人を圧倒する見通し。
欧州安全保障協力機構(OECD)の選挙監視部門は今週公表したレポートで、「ウズベクの政治情勢に変化はなく、どの政党も大統領の政策やアジェンダに表立って反対していない」と報告した。
ミルジヨエフ氏の前任である故カリモフ(Islam Karimov)前大統領は旧ソ連の崩壊から25年以上に渡って同国を統治し、残酷な独裁者として恐れられてきた。
ミルジヨエフ氏は2016年にカリモフ氏が亡くなった後に就任。ウズベクを自由と人権を尊重する国家にすると約束し、有権者の支持を集めた。
しかし、ウズベクは現在も権威主義を維持しており、目立った野党は存在しない。登録されている政党はすべてミルジヨエフ氏を支持している。