◎憲法裁の決定により、選挙から1週間経過した今も大統領、副大統領、下院の全議席、全国の数百の地方議会の結果は確定しないこととなった。
グアテマラの憲法裁判所が先月25日に行われた大統領選を含む総選挙の最終結果の公表を差し止めた。現地メディアが2日に報じた。
憲法裁は1日遅くの判決で、中央政府に対し、集計結果を見直すための審議を速やかに開始するよう命じ、野党・10政党の異議申し立てを認めた。
25日の大統領選では保守とリベラル派の候補2人が票を集めたものの、どちらも過半数には届かず、8月20日の決選投票に進むことが確実視されている。
左派の有力候補であるアレバロ(Bernardo Arévalo)氏は3回目の大統領選となる。
憲法裁は選挙システムに入力された集計結果と投票所の集計が一致することを確認すべきとしている。
また「必要な場合は投票用紙の再集計を命じる」とした。
政府の代理人である弁護士は2日、記者団の取材に応じ、「再集計は避けるべきである」と述べた。
憲法裁の決定により、選挙から1週間経過した今も大統領、副大統領、下院の全議席、全国の数百の地方議会の結果は確定しないこととなった。
結果に異議を申し立てている政党の中には世論調査で有力視されていたにもかかわらず、得票率が8%にとどかなった大統領候補3人が含まれている。
首都グアテマラシティの裁判所前にはジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領に抗議するデモ隊と、憲法裁の差し止め命令を批判するデモ隊がそれぞれ集会を開いた。