◎この樹木は紙幣のデザインにも採用され、1961年の独立を記念する式典の際には英王室も足を運んだ。
西アフリカ・シエラレオネの首都フリータウンにある樹齢400年の「綿の木」が豪雨により倒れた。
ビオ(Julius Maada Bio)大統領は25日の声明で、「この綿の木は我が国の象徴であり、私たちがどこから来たのかを思い出させてくれる存在だった」と語った。
この樹木は国宝に指定されており、樹高は約70m、幹の幅は約15m、樹齢は400年と推定され、1961年の独立以来、この国のシンボルとして国民に愛されてきた。
国営メディアによると、この樹木は紙幣のデザインにも採用され、1961年の独立を記念する式典の際には英王室も足を運んだという。
この樹木は落雷や風雨に長年耐えてきたが、24日の豪雨で幹が裂け、道路に倒れた。
国営メディアは政府関係者の話しとして、「この損失はシエラレオネにとって、2019年のパリ・ノートルダム大聖堂の焼失に匹敵する」と伝えている。
シエラレオネは気候変動の影響を最も受けている国のひとつであり、2017年には豪雨による地滑りで1000人以上が死亡している。