◎事故はサンサルバドルの南部にあるクスカトラン・スタジアムで発生した。
エルサルバドル当局は20日、首都サンサルバドルのサッカー場で群集事故が発生し、少なくとも12人が死亡、500人以上が現地で手当てを受け、約100人が病院に搬送されたと発表した。
事故はサンサルバドルの南部にあるクスカトラン・スタジアムで発生。スタンドに入れなかったサポーター数百人が入場ゲートを突き破り、狭い通路で将棋倒しになったようだ。
アリアンサFCのサポーターはAP通信の取材に対し、「試合開始は午後7時30分だったのに、午後7時にゲートが閉まり、チケットを持った多くのサポーターが激怒し、ゲートに突撃した」と語った。「チケットを購入した人々は警備員を罵り、ゲートを吹き飛ばして通路に殺到しました...」
地元当局によると、500人以上がスタジアムで手当てを受け、約100人が病院に搬送されたという。このうち少なくとも2人が意識不明の重体と伝えられている。
ブケレ(Nayib Bukele)首相はSNSに声明を投稿し、犠牲者に哀悼の意を表した。
国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティーノ(Gianni Infantino)会長もジュネーブで21日に行われた会合でこの事故に言及し、哀悼の意を表した。
群集は試合開始から約16分後にピッチになだれ込んだ。
地元メディアは「アリアンサFCのサポーターの一部が暴徒化し、ピッチになだれ込んだ」と伝えた。それによると、最初にピッチに到達した数十人が警備員に「人が倒れた」と伝え、その後、ピッチ内に負傷者が次々に運び込まれたという。