◎オロモ解放軍(OLA)はテロ組織に指定されており、昨年6月に数百人の村民を虐殺するなど、複数の戦争犯罪で告発されている。
2021年6月13日/エチオピア、首都アディスアベバ、アビー・アハメド首相(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

エチオピアの反政府勢力「オロモ解放軍(OLA)」は25日、連邦政府と同組織の和平交渉がタンザニアで始まったと明らかにした。

OLAの報道官はAP通信の取材に対し、「交渉はタンザニアのザンジバル諸島で25日午前に始まり、27日まで続く予定」と語った。

アビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は23日の声明でOLAとの和平交渉をタンザニアで行うと発表していた。

OLAの報道官は今回の交渉について、「近い将来の包括的な交渉につながると期待する」と述べ、信頼関係の醸成と立場の明確化が今回の焦点になると説明した。

報道官によると、ノルウェーとケニアが交渉を仲介したという。

報道官は「交渉がうまく進展すれば、米国、EU、政府間開発機構(IGAD、東アフリカ地域の地域経済共同体)が次回以降の協議に参加する可能性がある」と述べた。

エチオピア政府は今のところ声明を出していない。

APは関係者の話しとして、「エチオピアの交渉団は司法相と首相府の国家安全保障顧問が率いる」と報じている。

アビー氏は先月末の国会演説で、OLAとの交渉を取りまとめる委員会を創設すると発表した。

OLAはテロ組織に指定されており、昨年6月に数百人の村民を虐殺するなど、複数の戦争犯罪で告発されている。

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