◎爆発の原因は明らかになっておらず、警察が捜査を進めている。
コロンビア当局は16日、中央部クンディナマルカ州の炭鉱で発生した爆発事故について、21人の遺体を収容し、救助活動を終了したと発表した。
事故が起きたのはクンディナマルカ州近郊にある炭鉱。爆発は14日夜に発生し、この炭鉱とトンネルでつながる4つの炭鉱も影響を受けた。
地元メディアによると、救助活動は30時間以上にのぼり、鉱夫9人が生還したという。
クンディナマルカ州政府の報道官はフェイスブックに投稿した声明で、「生還した9人は市内の医療機関を退院した」と明らかにした。
また報道官は亡くなった21人の遺族にメンタルヘルスやその他の支援を提供すると約束した。
当局によると、事故発生時に坑内にいた鉱夫全員の安否が確認されたという。
爆発の原因は明らかになっておらず、警察が捜査を進めている。ペトロ(Gustavo Petro)大統領の報道官は何らかの理由で坑内にメタンガスが充満し、爆発を引き起こした可能性があるという見方を示している。
コロンビアでは炭鉱や金鉱山で労働災害が多発している。
労働基準監督署の統計によると、全国の鉱山で昨年発生した労災は117件、労働者146人が死亡したという。同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」が支配する金鉱山は調査の対象に含まれない。