◎カイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃が急増している。
イスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の戦闘員(Getty-Images)

パキスタン軍は15日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境近くで治安部隊と武装勢力の銃撃戦が発生し、子供2人を含む10人が死亡、陸軍の兵士2人が負傷したと発表した。

軍報道官によると、治安部隊は南ワジリスタン地区にある武装勢力の拠点を取り締まったという。

この銃撃戦で子供2人と武装勢力の戦闘員8人が死亡した。子供が巻き込まれた経緯と武装勢力の詳細は明らかにされていない。

南ワジリスタン地区には数年前まで「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の拠点があったとされる。政府はこの地域から反乱軍を一掃したと発表しているが、衝突は今も続いている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは南ワジリスタンや南西部バルチスタン州に拠点を置き、現在はアフガンの山岳地帯に潜伏している

政府とTTPの停戦協定は昨年11月に失効し、以来、カイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃が急増している。

同州ペシャワルのモスクで1月末に発生した自爆テロでは100人以上が死亡、225人が重軽傷を負った。

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