◎パキスタンの農村部では交通インフラの不備や無謀運転による事故が多発している。
パキスタンの警察当局は11日、中部パンジャブ州でトロッコを牽引していたトラクターが用水路に転落し、少なくとも10人が死亡したと発表した。
地元警察によると、このトラックはヒンズー教徒を寺院に運ぶタクシーとして利用されていたという。
事故はパンジャブ州南西部の都市で10日午後に発生。トロッコに乗っていた46人のうち27人が救助された。
警察は10日遅くまでに5人の遺体を収容し、救助活動を一時中断。11日早朝から再開した。
地元メディアは警察関係者の話を引用し、「11日の救助活動で新たに5人の死亡を確認し、9人が行方不明」と報じている。
亡くなったのは子供3人と女性7人。身元は明らかにされていない。警察が事故に至った経緯などを調べている。
パキスタンの農村部では交通インフラの不備や無謀運転による事故が多発している。
パンジャブ州の高速道路で先月末に発生したバスとバンの衝突事故では13人が死亡。同州の高速道路でこの5日前に発生したバスが路肩から転落する事故では少なくとも14人が死亡、63人が負傷している。
北西部カイバル・パクトゥンクワ州で先月2日に発生したバスとトラックの衝突事故では17人が死亡。1月29日には南西部バルチスタン州でバスが橋の欄干を突き破って渓谷に転落・炎上し、40人が死亡した。