ハイチの治安は2021年7月のモイーズ大統領暗殺と8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。
2021年7月21日/ハイチ、首都ポルトープランス、暗殺されたモイーズ大統領の国葬(Joseph Odelyn/AP通信)

ハイチ当局は10日、2021年7月に発生したモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺事件の新たな容疑者を追跡していると明らかにした。

国家警察の報道官は地元ラジオ局が10日に放送したインタビューで、「地元の著名な牧師、ギャングのリーダー、元警察官8人の逮捕状を発行した」と語った。

報道官によると、10人はいずれも逮捕されておらず、警察が関係機関と連携して追跡中だという。

10人がどのような役割を果たしたかは明らかにしていない。

ギャングのリーダーは首都ポルトープランスに拠点を置き、2021年10月に発生した米国人宣教師の誘拐事件にも関与したとされる。米連邦捜査局(FBI)もこのギャングリーダーを追っている。

国家警察は新たな容疑者10人を特定した経緯について、捜査に支障が出るとして明らかにしていない。

警察はこの暗殺事件に関与したとして、これまでに40人以上を逮捕している。その中には実行犯とされるコロンビア軍の元兵士18人が含まれている。

また、ハイチ国会の元上院議員やその他の重要人物少なくとも11人が米国で勾留されている。

2021年7月8日/ハイチ、首都ポルトープランスの警察庁舎、モイーズ大統領の暗殺に関与したとされる傭兵たち(Jean Marc Hervé Abélard/AP通信)
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