◎バングラデシュでは建物の火災・爆発・倒壊事故が相次いでいる。
バングラデシュ当局は7日、首都ダッカ中心部の繁華街にある7階建てビルで爆発があり、少なくとも14人が死亡、数十人が負傷したと発表した。
消防当局によると、このビルには配管製品や日用品を売る店が数軒入っており、1階と2階がひどく損傷しているという。
爆発の原因は明らかになっていない。
地元テレビ局は11の消防署が現地にチームを派遣し、救助活動に当たっていると報じた。
ダッカ医科大学病院の担当者はAP通信の取材に対し、「負傷者を50人以上受け入れ、そのうち14人の死亡を確認した」と語った。
バングラデシュでは建物の火災・爆発・倒壊事故が相次いでいる。
南部コックスバザールにあるイスラム系少数民族ロヒンギャの難民キャンプで5日に発生した大規模火災では1万人以上が住まいを失った。死傷者は報告されていない。
ダッカの衣料品工場で2012年に発生した火災では労働者117人が死亡。工場の出入り口は外側から施錠されていた。
その翌年には、ダッカ郊外の衣料品工場が倒壊し、1138人が死亡するという同国史上最悪の産業事故が発生し、安全基準の低さが浮き彫りとなった。
2019年にはダッカのアパート、店舗、倉庫が密集する地域で火災が発生し、少なくとも67人が死亡。この地区では2010年にも化学物質を違法に保管していた施設で火災が発生し、120人以上が死亡している。
ダッカ郊外の飲料工場で2021年に発生した火災では少なくとも52人が死亡。工場の出入り口は外側から施錠されていた。