◎ISISはシリアの大部分を支配した際、アサド政権の攻撃を防ぐために各地に地雷を設置した。
シリア東部、アサド政権の空爆を受けた町(Getty Images)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は27日、中部の集落でイスラム国(ISIS)が設置したとみられる地雷が爆発し、トリュフを採っていた民間人10人が死亡、12人が負傷したと報じた。

SANAによると、地雷は少なくとも2つ爆発したという。負傷者は医療機関に搬送されたようだ。ケガの程度は明らかになっていない。

9人が1回目の爆発に巻き込まれ死亡、2人が負傷。2回目の爆発で1人が死亡、10人が負傷した。

ISISはシリアの大部分を支配した際、アサド政権の攻撃を防ぐために各地に地雷を設置した。子供を含む多くの民間人が地雷を踏み、命を落としている。

ISISは2019年にシリアと隣国イラクの支配地をすべて失ったものの、その残党は各地で活動を続け、地雷や即席爆発装置(IED)などによるテロ攻撃を続けている。

ISISは今月初め、中部地方にあるアサド軍の検問所とトリュフを採っていた市民を攻撃し、少なくとも53人を殺害した。

トリュフは季節限定の珍味であり、高値で取引される。SANAによると、トリュフ採りは人里離れた場所で大勢で行うため、ISISの標的になりやすいという。

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