◎募集期間は2月28日から3月7日。対象者は1988年1月1日~2003年12月31日までに生まれた男性。
ブルキナファソ陸軍の兵士(Martin Demay/AFP通信/Getty Images)

ブルキナファソの軍事政権は23日、イスラム過激派に占領された領土を奪還する取り組みの一環として、5年間軍に奉仕する兵士5000人を募集すると発表した。

AFP通信は国防省報道官の声明を引用し、「陸軍における下士官5000人の例外的な募集は全国を対象としている」と報じている。

採用された男性は少なくとも5年間、兵士として勤務することになる。

報道官によると、募集期間は2月28日から3月7日。対象者は1988年1月1日~2003年12月31日までに生まれた男性。条件を満たす個人の採用を優先するとしている。

国内13地域のうち、イスラム過激派の暴力が激化している地域により多くの要員が割り当てられるようだ。西部は1000人、北部サヘル地域は900人、東部は750人。

ブルキナ軍政はこの1年で3回、募集をかけている。

昨年4月には26歳までの男性3000人。同10月にも数千人が採用されている。

ブルキナ北部を含むサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっており、同国で2015年以降の紛争に巻き込まれ難民になった民間人は200万人に達し、1万人以上が死亡したと推定されている。

過激派はブルキナの隣国マリやニジェールなどでも攻勢を強めている。

昨年9月末のクーデターで旧軍政を打倒した世界最年少の大統領、ラオレ(Ibrahim Traore)大尉は「テロリストの大群に占領された領土を征服する」と宣言したものの、暴力の波に圧倒されているように見える。

ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)によると、ブルキナ軍政は国土の60%しか管理できておらず、残り40%は過激派の支配下に置かれている。

トラオレ氏は政権奪取後、国防のために民間人を防衛任務に与える取り組みを開始。必要とされる要員5万人を上回る9万人が志願した。

ブルキナファソ、首都ワガドゥグ、大統領に選出されたトラオレ大尉(Getty Images)
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