◎南スーダンがPKO活動に参加するのはこれが初めて。
南スーダン政府は28日、コンゴ民主共和国東部に陸軍の兵士750人を派遣すると発表した。
コンゴ東部の北キブ州ではこの数カ月、軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」との戦闘が続いており、東アフリカ共同体(EAC)はこの地域にケニア、ブルンジ、ウガンダ、そして南スーダン軍で構成される連合軍を配備すると決めていた。
南スーダンのキール(Salva Kiir)大統領は首都ジュバの式典で兵士たちにコンゴの法律を守り、東部の住民を守るよう命じた。
またキール氏は部隊派遣について、「同盟国、市民の命、この地域の治安を守る取り組みのひとつ」と説明した。
国防省の報道官もSNSに声明を投稿し、「この作戦はコンゴ東部だけでなく、地域全体の安全保障を確立する重要な任務であり、成功させなければならない」と強調した。
南スーダンがPKO活動に参加するのはこれが初めて。
キール氏は部隊に対し、「独立以来初となる地域に平和をもたらす最初のミッションに全力で当たってほしい」呼びかけた。
南スーダン軍は今年、内戦を終結させた和平協定に基づき、マシャール(Riek Machar)副大統領を支持する民兵数千人を部隊に統合した。
同国は2011年にスーダンから独立して以来、内戦、自然災害、経済不安、政治抗争に悩まされている。
2018年に終結した内戦の犠牲者は40万人と推定されている。