◎警察は業務上過失致死を視野に捜査を進めるとしている。
ロシア当局は24日、シベリア連邦管区のケメロヴォ州にある老人介護施設で火災が発生し、少なくとも20人が死亡、6人が負傷したと発表した。
ケメロヴォ州は首都モスクワの東方約3500kmに位置する。
州当局によると、火災は24日の未明に発生し、数時間後に鎮火したという。国営テレビは消防士の話を引用し、「木造2階建ての上階が全焼した」と伝えている。
国営タス通信によると、この施設は介護施設の運営に必要な許可を得ていなかったという。
またタスは「火元は暖房用ボイラーとみられ、不具合が生じ、出火した可能性がある」と報じた。
消防士数十人が消火に当たり、夜明け前に鎮火した。
ケメロヴォ州知事は犠牲者に哀悼の意を表し、「施設の実態と無許可運営に至った経緯などを解明する」と述べた。
警察は業務上過失致死を視野に捜査を進めるとしている。
タスによると、ロシア国内で無許可の老人ホームは決して珍しくないという。
多くの未登録老人ホームは民家で運営され、消防検査の対象にも含まれていないようだ。
ケメロヴォ州で2018年に発生したレジャー施設の火災では児童37人を含む60人が死亡している。