◎米議会はウクライナ向け支援予算450億ドルを検討中である。
米主要メディアによると、ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が21日に米国を訪問し、連邦議会で演説を行う計画で調整が進められているという。
ABCニュースは情報筋の話を引用し、「訪問が確定したわけではなく、安全を確保できるか否かにかかっている」と報じた。
米議会はウクライナ向け支援予算450億ドルを検討中である。
バイデン政権は開戦以来、ウクライナに185億ドル相当の軍事支援を提供してきた。
ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は20日、全議員に宛てた書簡の中で、21日夜に予定している民主主義に焦点を当てた「特別なイベント」に参加するよう呼びかけた。
一部の共和党議員はウクライナ向け予算を管理・監督する必要があると指摘しているが、今のところ支援継続で団結しているように見える。
ゼレンスキー氏の訪問が実現すれば、ウクライナ侵攻後初の外遊となる。バイデン(Joe Biden)大統領との会談に関する情報は流れていないが、AP通信は関係者の話を引用し、「訪問が実現すれば、会談も実現する可能性が高い」と報じている。
ゼレンスキー氏は3月16日に米議会でオンライン演説を行っている。その時はキング(Martin Luther King Jr)牧師の言葉「私には夢がある」を引用し、「私には必要なものがある」と述べ、兵器の供与を加速させるよう訴えていた。
バイデン政権はウクライナに広域防空用地対空ミサイルシステム「パトリオット」を供与する方向で調整を進めているとみられる。