◎メキシコ軍の将校がカルテルに襲われたのはこの1ヶ月で2度目。
メキシコ陸軍の兵士(Getty Images)

メキシコ軍は17日、麻薬カルテルが北部ヌエボラレドで分隊長を務めていた陸軍大佐を誘拐したと発表した。

軍報道官によると、大佐は麻薬カルテル「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」が拠点を置く西部ハリスコ州で休暇中、拉致されたという。

メキシコ軍の将校がカルテルに襲われたのはこの1ヶ月で2度目。

軍報道官によると、大佐はハリスコ州郊外の田舎で車を運転中、ハリスコ新世代の構成員とみられる者が運転する車に進路を妨害されたという。

国防省は16日遅くの声明で、「大佐はテロリストの急襲を受け、どこかに連れ去られた」と説明した。

軍報道官によると、大佐はヌエボラレドの対カルテル作戦などで優秀な成績を収めていたという。

ヌエボラレドは米テキサス州と国境を接し、麻薬密輸組織セタスから分裂したカルテルの支配下に置かれている。

地元メディアによると、▽ヌエボラレドのカルテルとハリスコ新世代のつながり▽大佐を拉致した者が大佐の正体を知っていたかどうかは不明。国防省は大佐の捜索を続けていると述べるにとどめた。

国境警備を担当する陸軍将校は先月、中部サカテカス州で銃撃戦の末に死亡した。

この将校は麻薬カルテルの容疑者を追跡中、被弾したと伝えられている。

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