◎これまでに児童23人がエボラに感染し、8人の死亡が確認された。
ウガンダ当局は25日、エボラウイルスの感染拡大による小中学校の学期短縮について、予定通り26日から冬休みに入ると発表した。
エボラはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。
ムセベニ(Yoweri Museveni)教育相は今月初め、全国の小中学校と保育園の学期を2週間短縮すると発表した。
保健省によると、これまでに児童23人がエボラに感染し、8人の死亡が確認されたという。
首都カンパラの寄宿学校には子供を迎えに来た保護者の姿もみられた。AFP通信の取材に応じた女性は、「休校は正しい判断だと思う」と語った。
世界保健機関(WHO)は先週、ウガンダの感染状況について、150人以上が感染し、少なくとも64人の死亡を確認したと報告した。
政府は今月初めに震源地である中部ムベンデ県とカサンダ県の封鎖期間を3週間延長している。この2県に立ち入ることは原則できず、人が集まりやすい施設と公園はすべて閉鎖された。報道によると、封鎖期間は再延長される見通し。
エボラ出血熱はザイール(コンゴ民主共和国)で1976年に初めて確認され、急速に拡大。このウイルスに感染し死亡した人は約1万5000人と推定されている。
感染者の血液や体液に触れると感染する恐れがある。主な症状は発熱、嘔吐、出血、下痢。
ウガンダで現在流行しているウイルスはスーダン株と呼ばれ、ワクチンは開発されていない。当局はWHOと協力して臨床試験を進めている。
スーダン株の感染力はザイール株に比べると弱く、死亡率も低いとされるが、感染を抑えにくいと懸念されている。