◎シャリフ氏が検査で陽性と診断されたのはこれで3回目。
パキスタン政府は15日、ロンドンから帰国したシャリフ(Shahbaz Sharif)首相がコロナ検査で陽性を示したと発表した。
シャリフ氏が検査で陽性と診断されたのはこれで3回目。1回目は2020年6月、2回目は今年1月。
報道官によると、シャリフ氏はロンドン滞在中に微熱があったため滞在期間を延長し、14日に帰国したという。
報道官は声明で「首相は微熱があるため、安静にしている」と報告した。
シャリフ氏は今月初め、エジプトのシャルムエルシェイクで開催されているCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)で演説し、そこからロンドンに移動して亡命中の兄と面会した。
シャリフ氏の兄は2017年に議員資格を剥奪され、海外に資産を隠した罪で有罪判決を言い渡されている。裁判所は2019年に海外での療養を認めた。
シャリフ氏は今年4月の不信任決議で退陣したカーン(Imran Khan)氏の後任であり、今夏の大洪水対応に追われている。
中露寄りのカーン氏はこの不信任決議を「米国の陰謀」と呼び、全国各地で解散総選挙を求める集会を開催している。
カーン氏は今月初めの抗議デモ中に銃撃を受け右足を負傷したものの、九死に一生を得た。カーン氏はこの攻撃を「シャリフ政権と米国の陰謀」と主張しているが、シャリフ氏と米国はこの訴えを退けている。