◎現場はクリミア半島の東、ウクライナ国境のすぐ近く。
ロシアの国営メディアは17日、南西部クラスノダール地方エイスクの住宅地にロシア軍の戦闘機が墜落し、少なくとも4人が死亡、25人が重軽傷を負ったと報じた。
地元当局によると、負傷した25人のうち8人は重体だという。
現場はクリミア半島の東、ウクライナ国境のすぐ近くである。
ロシア国防省は訓練飛行中のスホイ34爆撃機が墜落したと報告している。それによると、戦闘機は離陸直後に出火し、集合住宅の庭に墜落。ジェット燃料が爆発し、住宅に燃え移ったという。
テレグラムに投稿された動画には、墜落寸前に脱出したパイロットを助ける人々の姿が写っていた。
ロシア国防省は声明の中で、「パイロットは離陸後、エンジンの1つから出火したと報告している」と説明した。
エイスクの当局者によると、市内の消防は総動員体制で消火に当たったという。
国営メディアは目撃者などの話を引用し、「2つの建物が爆発に巻き込まれ炎上した」と報じている。
ロシア大統領府は17日の声明で犠牲者に哀悼の意を表し、火災に巻き込まれた市民に必要な支援を提供するよう地方当局に命じたと発表した。
また大統領府は「事故調査委員会を立ち上げ、刑事事件を視野に入れ捜査に当たる」としたが、詳細は明らかにしなかった。
エイスクは激戦が繰り広げられたウクライナ南部ドネツク州マリウポリの対岸に位置する。