◎事故現場近くでは道路工事による車線規制が行われ、渋滞が発生していた。
ロシア国営メディアは21日、西部ウリヤノフスク州で大型トラックが停車中のミニバスに追突し、少なくとも16人が死亡、3人が医療機関に搬送されたと報じた。
タス通信はウリヤノフスク州政府報道官の話を引用し、「大型トラックの運転手はほとんど減速せず、ミニバスに激突した」と報じている。
報道によると、事故現場近くでは道路工事による車線規制が行われ、渋滞が発生していたという。
同州政府は、「ミニバスは大型トラックに押しつぶされ、大破した」と報告している。
警察が公開した映像には、トラックに押しつぶされたミニバスと思われる車の残骸と残留物を探す救急隊員が映っていた。
タス通信によると、警察は過失致死傷罪を視野に入れ捜査を行っているという。トラックの運転手も死亡が確認された。
ウリヤノフスク州知事は21日、テレグラムに投稿した声明で、「医療機関に搬送された男性2人と女性1人はいずれも重体」と明らかにした。
ロシアではここ数年、バスが絡む事故が何件か報告されている。
首都モスクワの南約270kmの地点で今年1月に発生したバスの横転事故では5人が死亡、21人が負傷した。
2019年12月にはシベリアのザバイカリスクで乗客40人を乗せたバスが凍った川に転落。19人が死亡、21人が負傷した。