◎現場は首都ポドゴリツァの西35kmに位置するツェティニェの繁華街。
モンテネグロの国営テレビは12日、ツェティニェの市内で男が銃を乱射し、11人を殺害した後、警察官に射殺されたと報じた。
報道によると、容疑者は34歳。警察官を含む6人が負傷し、医療機関に搬送された。死亡した11人と容疑者の身元は明らかにされていない。
現場は首都ポドゴリツァの西35kmに位置するツェティニェの繁華街。
国営テレビは目撃者の話を引用し、「容疑者は通りを歩く人々に銃を乱射した」と報じている。銃器の種類は不明。
負傷した6人のうち4人はツェティニェの医療機関に、2人はポドゴリツァの臨床センターに搬送されたと伝えられている。
AFP通信は警察筋の話を引用し、「容疑者は家族間のトラブルを抱えていた」と報じている。国営テレビも「容疑者は家族とトラブルを起こした後、凶行に及んだ」と伝えているが、それ以上の詳細は明らかにされていない。
警察は現場周辺を封鎖している。国営テレビによると、警察はまだ公式声明を発表していない。
アバゾビッチ(Dritan Abazovic)首相は自身のテレグラムチャンネルに声明を投稿。ツェティニェで前例のない悲劇が起きたと述べ、犠牲者に哀悼の意を表した。
またアバゾビッチ氏は国民に、「犠牲者、遺族、親族、友人、ツェティニェのすべての人々に思いを寄せてほしい」と呼びかけた。
モンテネグロはバルカン半島に位置する旧ユーゴスラビアの小国で2006年に独立を宣言。人口は約62万人。2017年6月にNATOに加盟した。