◎デモ隊は国連基地周辺の道路を封鎖し、反国連スローガンを唱えた後、基地を襲撃した。
コンゴ民主共和国の現地メディアは25日、東部の主要都市ゴマにある国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の本部と後方支援基地がデモ隊の攻撃を受けたと報じた。
北キブ州ゴマの住民数百人は国連基地周辺の道路を封鎖し、反国連スローガンを唱えた後、基地を襲撃した。
報道によると、本部からコンピュータや家具などが略奪されたという。
デモ隊はMONUSCOが東部地域を荒廃させた紛争に対処できていないと批判した。
国連によると、北キブ州を含む東部地域には120を超える武装勢力が存在する。紛争により、民間人数百万人が避難を余儀なくされ、各地で虐殺が報告されている。
デモ隊は北キブ州選出の議員が先週行った演説に触発されたとみられる。この議員はMONUSCOに荷物をまとめて出ていくよう呼びかけた。
抗議デモを主催した青年団体は25日の声明で、「MONUSCOは今すぐコンゴから撤退せよ」と要求した。
MONUSCOの報道官は25日、「国連は抗議デモに反対しないが、暴力は容認できない」とSNSに投稿した。
東部地域に拠点を置く反政府勢力「3月23日運動(M23)」の暴力はコンゴとルワンダの衝突に発展したが、両国は今月初めの首脳会談で停戦に合意した。