◎アルバニアとコソボからイスラム国に参加した市民は数百人と推定されている。
アルバニア内務省は28日、シリアとイラクでイスラム国(ISIS)に加入した13人がシリアの難民キャンプから送還されたと発表した。
現地メディアによると、13人はアルバニア人とコソボ人で構成されているとみられるが、詳細は明らかにされていない。
AP通信はコソボ政府当局者のコメントを引用し、「シリアのキャンプからコソボ市民が帰国した」と報じている。
アルバニアの首都ティラナの空港で記者団の取材に応じたクチ(Bledi Cuci)内相は、米国とレバノン当局に謝意を表明した。両国は送還手続きを支援している。
コソボの内相も関係者に感謝するとしたが、送還されたコソボ人の詳細は明らかにしなかった。地元メディアによると、コソボ政府は帰国した人に「リハビリ」を提供する予定だという。
アルバニア政府によると、この数年でISISに関与したアルバニア人女性や子供43人が帰国したという。多くの女性が現地で強制的に結婚、出産させられている。
クチ内相は「難民キャンプにはまだ多くのアルバニア市民が取り残されており、帰国に向けた努力を続ける」とした。
コソボ政府は2019年以降、少なくとも121人を本国に送還している。
アルバニアとコソボからISISに参加した市民は数百人と推定されている。その多くがイラクやシリアで死亡し、生き残った女性の多くが子供と一緒に難民キャンプに送られた。