◎北京の新規陽性者は2桁台を維持しており、2日はわずか62人で、症状のある患者は11人だった。
中国の国営メディアは3日、北京市内の施設を改装し、最大1000人を収容できるコロナウイルス専用隔離施設が完成したと報じた。
中国版ツイッターのWeiboには、空港近くの検疫所に数千人を収容できる隔離施設が建設されたという情報が寄せられているが、国営メディアはこの施設には触れていない。
北京の新規陽性者は2桁台を維持しており、2日はわずか62人で、症状のある患者は11人だった。市内の2週間の累計陽性は500人に満たない。
共産党は厳格な渡航制限、集団検査、無症状患者を含む陽性者の全員隔離など、厳しいゼロコロナ政策を追求している。
ゼロコロナ政策を採用していたニュージーランドは2日に外国人観光客の受け入れを再開した。
一部の専門家は感染力の強いオミクロン株を完全に抑え込むことは難しいと指摘し、共産党の強硬政策に疑問を投げかけている。
しかし、北京当局は労働節休暇中(4月30日~5月4日)の感染拡大を抑えるために、商業施設、レストラン、紫禁城や北京動物園を含む市内の主要観光施設に閉鎖を命じた。
北京の住民約2100万人はPCR検査を少なくとも3回受ける必要があり、陽性者は施設に収容される。市内の公共交通機関を利用する際には陰性証明(48時間以内)の提示が必要になった。
一方、上海市当局は陽性者が減少傾向にあることを受け、規制を徐々に緩和している。保健当局によると、市内の2日の新規陽性は5669人、20人の死亡を報告した。
上海では50万人以上が感染したにもかかわらず、死者は驚くほど少ないため、一部の専門家は集計方法に疑問を投げかけている。
アジア最大の金融街である上海の食糧危機は国民の不安をあおり、陽性者が確認された地域の住民は食料品店に走り、米や水を買いあさった。
Weiboには「上海の新規陽性はゼロになるの?」「ゼロになるまでPCR検査を受け続けるなんてありえない」などの投稿が寄せられている。
上海の感染ピークは4月13日の2万7000人以上で、減少傾向が続いている。