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米民主党議員団がプエルトリコ訪問、災害復旧の迅速化を約束

議員団は首都サンフアンをはじめとする各地で政府関係者や住民、復興事業担当者らと面会し、住宅再建やインフラ整備の進捗状況について説明を受けた。
2022年9月21日/米領プエルトリコ、ハリケーン・フィオナの影響を受けた地区(AP通信)

米国の民主党議員団は12日、ハリケーンや地震による被害からの復興が続く米領プエルトリコを訪問し、連邦政府による支援の拡充と復興事業の迅速化に取り組む考えを表明した。議員たちは現地視察を通じて復旧の遅れや資金執行の課題を確認し、今後、連邦議会で必要な措置を講じる方針を示した。

今回の訪問には米下院天然資源委員会の民主党議員らが参加した。議員団は首都サンフアンをはじめとする各地で政府関係者や住民、復興事業担当者らと面会し、住宅再建やインフラ整備の進捗状況について説明を受けた。訪問後の記者会見で議員たちは、「プエルトリコの人々は長年にわたり忍耐を強いられてきた」と述べ、復興事業の停滞を解消する必要性を強調した。

プエルトリコでは2017年に大型ハリケーン・マリアが直撃し、電力網や道路、学校、病院などの重要インフラが甚大な被害を受けた。その後も2020年の地震や2022年のハリケーン・フィオナによる被害が相次ぎ、復興計画は度重なる災害によって複雑化した。連邦緊急事態管理庁(FEMA)はこれまでに数百億ドル規模の復興資金を承認しているが、多くの事業が依然として完了していない。

復興が進まない背景には、複雑な行政手続きや建設コストの上昇、人手不足などがある。地方自治体や学校関係者からは、承認済みの資金が現場に届くまでに長い時間を要し、計画の見直しや入札のやり直しが繰り返されているとの指摘が出ている。議員団はこうした問題を改善するため、連邦政府機関との調整を強化するとともに、手続きの簡素化を検討する考えを示した。

また、視察では老朽化した学校施設や不安定な電力供給の問題も取り上げられた。プエルトリコでは近年、大規模停電が度々発生し、市民生活や経済活動への影響が続いている。議員たちは単なる原状回復ではなく、将来の災害に耐えられる強靱なインフラ整備が必要だと訴えた。

一方で、連邦政府の財政負担を巡っては議会内で意見の対立もある。特に共和党の一部議員からは資金の管理体制や事業の透明性について懸念が示されている。しかし民主党議員団は、復興の遅れによる社会的・経済的損失の方が大きいと主張し、必要な支援を継続すべきだとの立場を明確にした。

プエルトリコは米国の自治領でありながら州と同等の政治的権利を持たず、災害復興を巡っても連邦政府との関係がたびたび議論となってきた。ハリケーン・マリアから約9年が経過した現在も、多くの市民が完全な復旧を実感できていない。今回の議員団訪問は、復興事業の加速に向けた政治的な後押しとして期待されているが、実際にどこまで改善が進むかが今後の焦点となる。

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