◎マルティネリ被告は実業家で、2009~14年まで同国の大統領を務め、来年の選挙で政権復帰を目指していた。
2019年8月9日/パナマ、首都パナマ市、カメラに手を振るマルティネリ前大統領(Getty Images)

パナマ地裁がマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で起訴されたマルティネリ(Ricardo Martinelli、71歳)元大統領に懲役10年8カ月の実刑判決を言い渡した。地元メディアが18日に報じた。

マルティネリ被告は実業家で、2009~14年まで同国の大統領を務め、来年の選挙で政権復帰を目指していた。

報道によると、首都パナマ市の地裁はマルティネリ被告に懲役128カ月、1900万ドルの罰金刑を言い渡したという。

検察はマルティネリ被告が大統領時代に政府と契約を結んだ企業に見返りを求めたと主張している。それによると、この企業はマルティネリ被告のフロント企業に資金を流したという。

この取り引きには外国企業も絡んでおり、その総額は4300万ドルにのぼるとされる。資金を集めた企業は地元で「ニュービジネス」と呼ばれていた。

地検はマルティネリ被告に懲役12年を求刑していた。

マルティネリ被告は不正行為を否定し、検察の主張を政治的動機によるものと非難していた。報道によると、被告は控訴する意向を示しているという。

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