◎この逮捕劇は先月18日、ミス・ニカラグアのパラシオスさんが第72回ミス・ユニバース世界大会で優勝したことから始まった。
2023年11月18日/エルサルバドル、第72回ミス・ユニバース世界大会の決勝、ニカラグア代表のパラシオスさん(Getty-Images/AFP通信)

国家反逆罪などの罪に問われているミス・ニカラグアのディレクター、セレベルティ(Karen Celebertti)さんが11日、引退を表明した。

セレベルティさんはX(旧ツイッター)に声明を投稿。「引退の時が来た」と書き込んだ。

この逮捕劇は先月18日、ミス・ニカラグアのパラシオス(Sheynnis Palacios)さんが第72回ミス・ユニバース世界大会で優勝したことから始まった。

独裁者のオルテガ(Daniel Ortega)大統領はパラシオスさんを「ニカラグアの誇り」と称賛したが、優勝の翌日、パラシオスさんが2018年の反政府デモに参加していたことがフェイスブックで明らかになると、事態が一変した。

地元紙によると、11月22日、パラシオスさんの戴冠式に出席し、メキシコへの小旅行に同行したセレベルティさんとその娘がニカラグアの入国管理局に拘束された。

その後、警察は首都マナグアの郊外にあるセレベルティさんの自宅を急襲。夫と息子を逮捕した。

当局は今月2日、セレベルティ家の3人を国家反逆罪、陰謀罪、組織犯罪の罪で起訴したと発表した。

パラシオスさんはこの事件に関するコメントを出しておらず、ニカラグアに戻っていない。

オルテガ氏は2018年の反政府デモを武力でねじ伏せ、市民少なくとも355人を虐殺。このデモを「米国の陰謀」と呼び、政権転覆を狙ったものだと主張した。

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