◎この勲章は外国人に対する最高の栄誉とされ、大統領が受賞者を決める。
2022年5月8日/キューバ、首都ハバナの大統領府、ディアスカネル大統領(右)とメキシコのオブラドール大統領(Yamil Lage/Pool/AP通信)

キューバ共産党の指導者であるディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は11日、メキシコ南部の都市を訪問し、メキシコの最高勲章を授与される予定だ。

地元メディアによると、オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領はディアスカネル氏に最高勲章である「アギラ ・ アステカ勲章(Order of the Aztec Eagle)」を授与する予定。

この勲章は外国人に対する最高の栄誉とされ、大統領が受賞者を決める。過去の著名な受賞者はキューバの故フィデル・カストロ(Fidel Castro)元議長やイランの国王など、多岐にわたる。

ディアスカネル氏は両国の医療部門の連携を促進したと高く評価されたようだ。

オブラドール氏は10日の記者会見で、「キューバは多くの医療従事者をメキシコに派遣している」と称賛した。

一部の批評家は政府がキューバの医療従事者に給与を支払っていることに深刻な懸念を示している。ある活動家は「給与は医療従事者ではなくキューバ共産党の口座に振り込まれている」と指摘している。

左派のオブラドール氏はキューバとの連携をできる範囲内で強化し、共産党が開発したとされる怪しげなコロナワクチンまで購入した。

政府は昨年9月にキューバ製コロナワクチンを900万回分購入。メキシコ国内のワクチン接種は低迷しており、批評家は予算の無駄遣いと糾弾した。

オブラドール氏は共産党ワクチンをブースター用として購入したが、地元メディアによると、このワクチンを接種した市民はほとんどいないという。

オブラドール氏は南東部ユカタン半島で準備を進めている鉄道の建設を急ぐあまり、巨額の費用をかけてキューバからバラスト(砂利)を大量に輸入すると発言。批判を浴びた。

地元メディアによると、ユカタン半島の砂利は鉄道建設に適しておらず、その多くを他の沿岸地域から輸送しているという。

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