◎ロエラさんはシナロア州クリアカンの私立病院で亡くなったという。95歳とみられるが、詳細は明らかにされていない。
メキシコ、シナロアカルテルの最高幹部である麻薬王「エル・チャポ」ことグスマン受刑者の母親(Ginnette-Riquelme/AP通信)

メキシコの麻薬組織シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の最高幹部である麻薬王「エル・チャポ」ことグスマン(Joaquin Guzman)受刑者の母親が亡くなった。現地メディアが11日に報じた。

それによると、ロエラさんはシナロア州クリアカンの私立病院で亡くなったという。95歳とみられるが、詳細は明らかにされていない。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は定例会見でロエラさんが亡くなったことを認め、哀悼の意を表した。

グスマン受刑者は米国で終身刑が確定している。

ロエラさんが亡くなったとされるクリアカンはグスマン受刑者が逮捕される2017年までの約20年間、シナロアカルテルの本拠地があった。

AP通信によると、ロエラさんが入院していたとされる私立病院は取材を拒否したという。

ロエラさんは宗教活動を行うなど静かな生活を送っていたとされる。2020年にはオブラドール氏と面会したことで一躍有名になった。

またロエラさん2019年、終身刑が確定した息子に面会するためにビザ取得を要求。オブラドール氏の支持を得た。面会は実現しなかったとみられる。

ロエラさんは2020年に公表した書簡の中で、92歳になったと書いていた。

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