◎ドイツ人2人はプラヤデルカルメンのクラブ前で暴行を受けた。
メキシコ、プラヤデルカルメンのビーチリゾート(Getty Images)

メキシコの警察当局は7日、南東部キンタナロー州のビーチリゾート「プラヤデルカルメン」でドイツ人観光客2人が暴行された事件に関与したとして、タクシー運転手2人を逮捕したと発表した。

それによると、ドイツ人2人はプラヤデルカルメンのクラブ前で暴行を受けたという。ケガの程度は明らかになっていない。

ソーシャルメディアで共有された動画には白シャツと黒ズボンを着た複数人がカップルを殴ったり、蹴ったりする様子が映っていた。

地元メディアによると、白シャツと黒ズボンはプラヤデルカルメンのタクシー運転手がよく着る制服のひとつだという。

キンタナロー州地検は声明で、「逮捕した2人のタクシーからコカインとマリファナが見つかった」と明らかにした。

2人は麻薬取締法違反でも起訴されるものとみられる。

警察は2人の認否を明らかにしていない。

SNSの動画には男たちが地面に横たわるカップルを蹴り、看板のようなもので殴るところも映っていた。

プラヤデルカルメンやカンクンなどのビーチリゾートは麻薬カルテルの暴力に悩まされている。

警察は1月、カンクンの麻薬カルテルとみられる犯罪組織がタクシー運転手からみかじめ料を脅し取ろうとしていると明らかにした。

それによると、労働組合に加入しているタクシー運転手約200人に毎週12ドルを支払うよう要求したとして、5人が逮捕されたという。

カルテルはみかじめ料の支払いに応じない個人や企業を脅迫し、殺害することも珍しくない。

キンタナロー州では先月、ライバルギャングの戦闘員8人をナタで切り刻んだとされる麻薬カルテルの構成員6人が逮捕されている。

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