◎室内に設置されていたガスボイラー(給湯器)が故障し、ガスが充満していた。
メキシコ、米民泊仲介大手エアビーアンドビーが貸し出している物件(Airbnb)

メキシコ当局は9日、首都メキシコシティにある米民泊仲介大手エアビーアンドビーの物件で米国人観光客3人が一酸化炭素中毒で死亡したと発表した。

当局によると、3人は先月30日に死亡が確認されたという。現場はメキシコシティ中心部のレンタルハウス内。

この物件の管理者がガス臭を感知して警察に通報。防護マスクを直用した消防士が室内で3人の遺体を発見した。

検察によると、血液検査の結果、3人(男性2人、女性1人)の死因は一酸化炭素を吸引したことによる窒息死であることが判明した。

3人の身元は明らかにされていない。

警察によると、室内に設置されていたガスボイラー(給湯器)が故障し、ガスが充満していたという。犠牲者の1人は浴室で死亡していた。ボイラーがいつ故障したかは不明。

エアビーの広報担当はABCニュースの取材に対し、「当局の捜査に全面的に協力している」と述べた。

在メキシコ・米国大使館は声明で、「メキシコ当局の捜査を見守っている」と述べている。

亡くなった女性の家族はABCの取材に対し、「兄弟2人も一酸化炭素中毒で入院している」と明らかにした。

一酸化炭素は無色無臭。空気中の濃度がわずか0.01%でも頭痛やめまいを引き起こし、0.5%以上になると1~2分で死亡する。

中米バハマで今年5月に死亡した米国人観光客も一酸化炭素中毒だった。

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