◎ミチョアカン州は同国で最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとつながりのあるギャングの支配下に置かれている。
メキシコ陸軍の兵士(Getty Images)

メキシコ西部ミチョアカン州で地雷が爆発し、陸軍兵士3人が死亡した。大統領府が1日、明らかにした。

それによると、この地雷は麻薬カルテルが設置したものとみられる。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は定例会見で、「兵士たちは2月29日のパトロール中に殺害された」と語った。

地雷はミチョアカン州郊外の舗装されていない農道に設置されていた。

オブラドール氏によると、兵士たちはカルテルの戦闘員が使ったとみられるキャンプ跡をチェックしていたところ、下草の中に仕掛けられた対人地雷を踏んでしまったという。

兵士1人が即死、2人が病院に搬送される途中で亡くなった。

オブラドール氏は3人に哀悼の意を表した。

ミチョアカン州は同国で最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)とつながりのあるギャングの支配下に置かれている。

一部メディアは政府関係者の話しとして、「地雷はハリスコ新世代(Jalisco New Generation)が支配する地域に設置されていた」と伝えている。

カルテルは対人地雷、自爆ドローン、装甲車などを使って対立するカルテルやギャングを攻撃する。一部メディアは今回亡くなった3人がカルテルの攻撃を受けている最中に地雷を踏んだと伝えているが、詳細は不明だ。

ミチョアカン州では暴力事件が急増している。

6月2日に市長選が行われる同州マラバティオ市では立候補した2人が何者かに射殺されている。

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