◎正体不明の武装集団は昨年12月30日、米テキサス州の国境近くのハイウェイで移民局が運行するバスを急襲。乗員36人のうち31人を拉致した。
2022年6月29日/メキシコ、北東部タマウリパス州(Stringer/ロイター通信)

メキシコ当局は3日、武装集団に誘拐された移民31人を北東部タマウリパス州で保護したと発表した。

それによると、陸軍、州兵、警察の合同部隊はタマウリパス州の米国境近くで31人を保護したという。

正体不明の武装集団は昨年12月30日、米テキサス州の国境近くのハイウェイで移民局が運行するバスを急襲。乗員36人のうち31人を拉致した。

拉致された移民はエクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ホンジュラス、メキシコ出身であった。

コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は2日の声明で、誘拐された31人のうち4人がコロンビア出身であると述べていた。

メキシコ大統領府の報道官によると、陸軍は拉致被害者の家族や友人の協力を受け携帯電話を追跡。周辺の監視カメラを解析するなどして、武装集団の行方を追った。

当局は31人を保護した場所や武装集団を逮捕したかどうかを明らかにしていない。

米国境付近を支配する麻薬カルテルやギャングは移民を定期的に誘拐し、身代金を要求している。

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