メキシコ代表、悲願の8強入りならず、熱狂から現実へ W杯
メキシコは今大会、開幕戦で南アフリカを下すと、韓国、チェコを破ってグループリーグを首位通過した。
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FIFAワールドカップ北中米大会で、共催国メキシコは5日に行われた決勝トーナメント2回戦でイングランドに2―3で敗れ、8強入りを逃した。大会開幕から約1カ月にわたり国民を包んだ熱狂は一夜にして終わりを迎えた。開催国として歴史的快進撃への期待が高まっていただけに、敗退の衝撃は大きく、首都メキシコシティでは市民が日常へ戻る一方で喪失感が広がった。
メキシコは今大会、開幕戦で南アフリカを下すと、韓国、チェコを破ってグループリーグを首位通過した。さらに決勝トーナメント1回戦ではエクアドルを2―0で下し、1986年大会以来40年ぶりとなる決勝トーナメントでの勝利を挙げた。大会を通じて4試合連続無失点を記録し、本拠地アステカ・スタジアムの大観衆を背に「史上最高の代表」との期待も高まっていた。
しかし、イングランドとの一戦では序盤から主導権を握られ、後半には相手が退場者を出して数的優位に立ったにもかかわらず逆転には届かなかった。最終的に2―3で敗れ、開催国として初のベスト8進出という夢は潰えた。アギーレ(Javier Aguirre)監督は試合後、「国民にもう一晩の喜びを届けられなかった」と悔しさをにじませた一方、「選手たちは全力を尽くした」と健闘を称えた。
メキシコは1994年から2018年まで7大会連続で16強敗退を喫し、「4試合目の壁」と呼ばれるジンクスに苦しんできた。2022年大会ではグループリーグ敗退を経験したが、今大会は40年ぶりに決勝トーナメント初戦を突破し、新世代の台頭もあって悲願達成への期待が一気に高まっていた。それだけに、再びベスト16で歩みを止めた結果は、過去の苦い歴史を思い起こさせるものとなった。
一方で、今大会の戦いは将来への希望も残した。17歳のジルベルト・モラ(Gilberto "Morita" Mora)選手をはじめとする若手選手が存在感を示し、中堅も安定したプレーを披露した。アギーレ氏は大会終了をもって退任し、後任には元主将のマルケス(Rafael Márquez)氏が就任する予定だ。開催国として再びサッカー熱が高まった経験を一過性のものに終わらせず、2030大会へ向けて代表強化を継続できるかが今後の課題となる。
