コンゴ・エボラ流行、確定症例1561人、死者500人超える
流行の中心は東部イトゥリ州で、北キブ州や南キブ州にも広がっている。
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コンゴ民主共和国東部で続く「エボラ出血熱」の流行が深刻さを増している。保健当局によると、6日時点の確定症例数は1561人、死者は506人に達し、感染拡大の勢いが当局による封じ込めを上回る状況が続いている。一方、最前線で対応に当たる医療従事者は未払い手当や劣悪な労働環境の改善を求めてストライキを通告しており、防疫体制への影響が懸念されている。
流行の中心は東部イトゥリ州で、北キブ州や南キブ州にも広がっている。世界保健機関(WHO)は今回の流行について、発生初期1カ月間としては過去最悪の拡大ペースだったと指摘している。1人目の患者の感染経路はいまだ特定されておらず、接触者の追跡調査も十分に進んでいないことから、感染拡大の全容把握は難航している。
今回確認されたのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、従来のザイール株とは異なり、承認済みのワクチンや治療法がない。このため、患者の隔離や接触者の追跡、感染予防策の徹底が封じ込めの中心となるが、現場では人員や資材が不足し、対応能力が限界に近づいている。治療法の確立に向けた臨床試験は始まっているものの、効果が確認されるまでには時間を要する見通しである。
こうした中、現場の医療従事者は政府から約束された手当が支払われていないほか、低賃金や防護具不足、長時間労働などの問題が改善されていないとしてストを予告した。医療関係者は感染者の治療だけでなく、検査や感染者の搬送、接触者の監視など幅広い業務を担っているため、ストが実施されれば感染対策全体が停滞する恐れがある。
感染拡大の背景には武装勢力が活動する地域特有の治安の悪さや、住民の不信感もある。保健当局や支援団体の職員が住民から暴言や投石を受ける事例が相次ぎ、医療施設への襲撃も発生した。誤情報の拡散によってエボラへの警戒が十分に浸透せず、患者の早期発見や隔離が遅れるケースも少なくない。専門家は、感染封じ込めには医療体制の強化だけでなく、地域住民との信頼関係を築くことが不可欠だと指摘している。
