◎警察は4人全員が先に銃を発砲したため、応戦せざるを得なかったと主張している。
ジャマイカ、首都キングストン(Getty Images)

ジャマイカ政府の調査機関は11日、14歳の少年を含む4人が警察官に射殺された事件を調査していると明らかにした。

それによると、首都キングストンの警察などは9日に市民3人、10日に1人を射殺したという。警察は4人全員が先に銃を発砲したため、応戦せざるを得なかったと主張している。

4人のうち2人はキングストンで殺害され、1人は学生だった。もう1人の年齢と身元は明らかにされていない。

残り2件は北部と北西部の地区で発生。21歳と34歳の男性が射殺された。地元メディアよると、34歳の男は殺人事件に関与したとして指名手配されていたという。

警察は今年、銃を発砲したなどとして、6人を射殺している。

外部の専門家などで構成される独立調査委員会は陸軍、警察、刑務官などの暴力を調査するために2010年に設立された。

ジャマイカの治安当局は長い間、過剰な武力行使で非難されてきた。同委員会によると、2019年以降、市民が射殺される事件が急増しているという。起訴された警察官はほとんどいない。

当局は警察官たちが危険な地域で重武装したギャングと日常的に対峙しているとして、人権団体などによる非難を退けてきた。

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