◎警察は元大統領の息子と元軍高官の甥を含む4人の死亡を確認した。
2022年7月13日/ホンジュラス、首都テグシガルパ近郊(Getty Images/AFP通信)

ホンジュラスの警察当局は14日、ポルフィリオ・ロボ(Porfirio Lobo)元大統領の息子を含む4人が首都テグシガルパのナイトクラブ近くで何者かに殺害されたと発表した。

地元メディアが公開した防犯カメラの映像には、重武装した5人組が2台の車から4人を引きずり下ろすところが映っていた。

5人組は防弾ベストを着用し、ショットガンもしくはアサルトライフルを所持しているように見える。

映像は5人組が元大統領の息子を含む4人を壁際に立たせたところで途切れた。

報道によると、4人を殺害したとみられる5人組のうち1人は負傷していたという。

警察の報道官は声明で、「元大統領の息子と元軍高官の甥を含む4人の死亡を確認した」と述べたが、死因や5人組の情報は明らかにしなかった。

ロボ氏のもうひとりの息子は麻薬密売容疑で逮捕され、2017年に米国で禁固24年の実刑判決を言い渡されている。

米政府は昨年、ロボ氏に制裁を科した。それによると、ロボ氏は麻薬組織に便宜を図る見返りとして賄賂を受け取っていたという。

地元メディアによると、ロボ氏は14日早朝に現場を訪れたが、警察は事件現場への立ち入りを認めなかったという。

ロボ氏は記者団に対し、「3台目の車に乗っていたもうひとりの息子は何とか襲撃を回避し、無傷で生還した」と語った。

ホンジュラスの前大統領であるエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)被告も今年2月に麻薬密売などに関与したとして逮捕され、米国に送還。ニューヨークで裁判にかけられている。

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