米カリフォルニア州化学物質タンク異常発熱、消防が爆発回避、放水続ける
問題のタンクは航空機部品メーカー「GKNエアロスペース」の施設内にあり、アクリル樹脂などの製造に用いられる可燃性化学物「メチルメタクリレート(メタクリル酸メチル)」が6000〜7000ガロン保管されていた。
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米カリフォルニア州南部オレンジ郡で発生していた化学タンクの異常発熱について、地元当局は25日、壊滅的な爆発の危険性がなくなったと発表した。事故現場では数万人規模の避難が続いていたが、消防当局は最悪の事態は回避できたとの認識を示した。
問題のタンクは航空機部品メーカー「GKNエアロスペース」の施設内にあり、アクリル樹脂などの製造に用いられる可燃性化学物「メチルメタクリレート(メタクリル酸メチル)」が6000〜7000ガロン保管されていた。22日にタンク内部の温度上昇が確認され、圧力が急激に高まったことで、爆発や有毒ガス漏出への懸念が広がっていた。
オレンジ郡消防局によると、消防隊は数日間にわたり大量の水を使ってタンクを冷却した。その後、タンク側面に亀裂が生じ、内部圧力が自然に放出されたことで温度が低下。25日時点でタンク内部の温度は約93度まで下がり、爆発の主因となる圧力上昇が抑えられたという。消防局長は記者会見で、「BLEVE(沸騰液体膨張蒸気爆発)の脅威は排除された」と説明した。
一方で、当局は危険が完全になくなったわけではないとして警戒を続けている。小規模な漏出や火災の可能性は依然として残っており、避難命令も継続されている。対象地域には住宅地のほか、学校や病院、高齢者施設なども含まれ、およそ5万人が影響を受けている。
メチルメタクリレートは刺激臭を伴う化学物質で、吸入すると呼吸器や皮膚、目への刺激を引き起こす可能性がある。現時点で物質の大規模な漏出は確認されておらず、大気測定でも数値に変化はみられないという。
今回の事故を受け、カリフォルニア州のニューサム(Gavin Newsom)知事は非常事態を宣言した。地元検察も事故原因の調査を開始し、施設側の安全管理体制について検証が進められている。一部の住民は避難による損害や資産価値の低下を理由に集団訴訟を起こしている。
