武装集団が複数の集落を襲撃、25人拉致 ナイジェリア中部
警察によると、襲撃はクワラ州内の複数の地域で相次いで発生した。
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ナイジェリア中部クワラ州で武装集団による連続襲撃事件が発生し、少なくとも25人が拉致された。地元警察が25日に明らかにしたもので、治安当局は犯行グループの行方を追うとともに、大規模な捜索作戦を開始している。事件は同国で深刻化する誘拐犯罪と武装勢力による暴力の拡大を改めて浮き彫りにした。
警察によると、襲撃はクワラ州内の複数の地域で相次いで発生した。正体不明の武装兵が深夜から早朝にかけて複数の集落を襲撃し、住民を連れ去ったという。拉致された人々には女性や子どもも含まれているとみられる。武装集団は銃を発砲しながら住民を脅し、一部住民は周辺の森林地帯へ逃げ込んだ。クワラ州では近年、武装集団による襲撃事件が相次いでいる。今年2月には同州の複数の村が襲撃され、160人以上が死亡した。地元当局は西アフリカ最大の過激派ボコ・ハラムやその関連組織、身代金目的の盗賊団が活動を活発化させているとみている。農村部では警察や軍の展開が限定的で、住民の間では「政府は安全を守れていない」との不満が高まっている。
ナイジェリアでは北部を中心にボコ・ハラムやイスラム国西アフリカ州(ISWAP)による武装闘争が長年続いてきたが、近年は中部にも暴力が拡大している。特に誘拐は主要な資金源となっており、学校や村、車両が標的となるケースが後を絶たない。身代金を目的とした大量拉致事件は社会不安を深刻化させ、地域経済にも大きな打撃を与えている。
今回の事件を受け、クワラ州政府は軍や警察との連携を強化し、周辺地域への部隊増派を決定した。住民に対しては不要不急の外出を避けるよう呼びかけている。一方で、治安機関の対応の遅れや装備不足を指摘する声も根強く、抜本的な安全対策を求める世論が強まっている。中央政府は過激派掃討を進める方針を示しているが、各地で続発する襲撃事件は同国の治安情勢が依然として不安定であることを示している。
