◎戦闘は首都ポルトープランス沖で6日に発生。警察官2人が負傷し、多くのギャングが死亡した。
2022年11月8日/ハイチ、首都ポルトープランスの燃料ターミナル、周囲を警戒する警察官(Odelyn Joseph/AP通信)

ハイチ国家警察は8日、5時間以上にわたるギャングとの銃撃戦の末、米を積んだ貨物船を奪還したと明らかにした。

それによると、戦闘は首都ポルトープランス沖で6日に発生。警察官2人が負傷し、多くのギャングが死亡したという。

ハイチの治安は2021年7月のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺と同年8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。

ポルトープランスでは1年ほど前から複数のギャングが地域の支配権をめぐって血みどろの抗争を繰り広げている。

ポルトープランスの80%がギャングの支配下に置かれ、市内の学校、企業、公共機関はほぼ全て閉鎖。2つの主要刑務所もギャングの攻撃で崩壊し、4000人以上の受刑者が脱獄した。

地元メディアによると、ギャングはシージャックした貨物船から米袋を盗んだ後、特殊部隊の急襲を受け、壊滅したという。

警察は声明で、「シージャックに関与したのは”5セカンズ”と”タリバン”という2つのギャングの戦闘員である」と明らかにした。

それによると、ギャングは4日にポルトープランスの港を出港した貨物船を襲い、6万袋の米袋のうち1万袋を盗んだという。

貨物船は北部の都市カパイシアンに向かっていた。

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